バサガムなお話を捧げます。
「バサラ!今日はオレを好きにしていいぞ!!」
「は?!」
惑星ゾラをあとにして、二人で旅を続けて数ヶ月。
地球によく似た星を見つけ、探索しているある日のお話。
「ナニ言ってんのお前。。。」
「今日は、お前の誕生日だろう。プレゼントがないからな。
オレで許してくれ。」
「ああ、今日そうなの?」
「なんだ、気にしてなかったのか?」
「気にしねぇよ、今日が何日なのかも忘れてたぜ。」
「しょうがないヤツだな。日付の感覚は大事なんだぞ。
こういう旅を続けているときは特に。」
「へーへー。」
「へーへーじゃない。それでよく、宇宙を旅できるな。」
「時間なんてどーでもいいだろ。」
「よくない!」
ぷいっと、そっぽを向くとギターを手にするバサラ。
歌う訳ではなく、ジャランジャランと鳴らしている。
「オレはいらないのか?」
「今は欲しくねぇ。」
「そうか。。。」
がっかりするガムリン。
「なにか食べ物を調達して来る。」
ジャラランとギターで返事をするバサラ。
よし!と立ち上がると、山の奥へと歩いて行くガムリン。
ひとしきりギターを弾き終わると、昼寝に入るバサラ。
森の中の開けた場所にテントを張っていた。
草むらになっている所にごろりと横になる。
「誕生日ねぇ。。。オレいくつになったんだっけ???」
独り言を一つ言うと、睡魔が襲って来る。
そのまま、眠りにつくバサラ。
ギーギーと鳥の声なのか、わからない鳴き声で目が覚める。
日はすっかり落ちていた。
ガムリンの姿は無い。
ふあーっとあくびをしながら伸びをする。
「ガムリンのヤツ、どこまで行ったんだ?」
ガムリーンと一声かけてみる。返事は無い。
夜になるまで、食べ物を探す事はしないであろうガムリンが
帰っていない事に不安になる。
「なにやってんだアイツ!」
じっとしていられなくなって、ガムリンが向かった山道に向かう。
片方が崖になっている、細い道に出る。
キキキッとなにかの動物が足下を横切った。
なんとなくガムリーンと声をかけてみる。
「。。。。。」
小さな音だったが、返事が返って来た。
ガムリンの声だった。
崖を慎重に滑り降りると、下は沢になっていた。
岩の影に、ガムリンをみつける。
「なにやってんだ!」
「すまない。。。。」
木の実を採ろうと手を伸ばした所に、動物が現れ
驚いて、足を滑らしたとガムリンが説明する。
「ドジなやつだな。」
「ははは。」
「で、歩けんのか?」
「大丈夫だ。夜になってしまったから、迷うのもなんだと
思って、ここで一晩過ごそうかと思っていた。」
「戻ろうぜ。」
「え?」
「道はわかってる。あっちだ。」
「お前って、ほんとスゴいと思う時があるぞ。」
「褒めたって、なにも出ないぜ。」
程なくして、山道からテントのある場所まで戻って来た。
「腹減ったな。」
バサラが腹をさすりながら言う。
「あんまり無いが。。。」
ガムリンのポケットというポケットから、色々な木の実が出て来る。
「全部食べれば、それなりに腹が膨らむだろう。」
出て来た木の実を、全部バサラに差し出す。
「いいのかよ?」
「助けてもらったしな。今日はお前の誕生日でもあるし。」
「、、、、、、。」
ザッと、木の実を半分に分けるバサラ。
ガムリンの分から、2、3個木の実をつまむ。
「これだけでいいぜ。」
「バサラ。。。。」
「お前、腹が減るとイライラするからな。」
「そ、そんな事はないだろう?!!!」
「へへっ。」
「これ、まずいな。。。」
「ほんとだ、、、あまり美味くないな。。。」
しかめっ面になる二人。
そんな顔を見てなんとなく笑いたくなって来る。
ぷぷぷと二人で吹き出す。
「飛んだ誕生日だぜ。」
「なんだ、忘れていたくせに。」
「まだ、お前の事好きにしてもいいのか?」
「ああ。いいよ。なんでも言ってくれ。」
「キスしたい。」
「え。。。」
二人旅が始まった時から、時折、キスをねだるような仕草をするバサラだった。
ガムリンは、最初かなりとまどったが、何回かそうされる内に
親睦の挨拶の様な気がして、今では少しとまどうくらいになっていた。
「一つ、聞いてもいいか?バサラ。」
「なんだよ。」
「なんでキスしたがるんだ?」
「キスしてぇからに決まってるだろ!」
「なぜオレなんだ?」
「お前だからだよ。。。。」
「、、、、、。」
ものすごい告白をされているのに、なぜか思考が停止している
ガムリン。
「親睦の挨拶か?」
「は?」
訳の分からない事を言ってはぐらかそうとしているのかと
バサラは思い、「ちょっとだまってろよ。」と言うと
ガムリンの顔を引き寄せてキスをする。
最初は軽く唇を合わせるくらいだったが、次第に激しくなってくる。
苦しくなったガムリンが、バサラを押しのける。
「、、ッ、嫌なのかよ。。。」
「違う、苦しい。」
「少しガマンしろよ!」
グッとガムリンを抱きしめると、逃げられない様にして
キスの続きをするバサラ。
「んっ、、、はぁっ。。。。」
ガムリンの口から、苦しそうな喘ぎ声が漏れる。
勢いのついたバサラは、そのままガムリンを押し倒す。
空いた片手で、ガムリンのタンクトップをまくり上げ
脇腹と胸を撫でる。
ガムリンの体が、ピクンと跳ねる。
「ちょ、、、バ、バサラ、、、。」
「好きにしていいんだろ?」
「、、、、、。」
激しいキスで、ぼんやりとしている思考でバサラが自分に
欲情しているという事を考える。
普段なら、ものすごく驚いただろうが、ぼんやりとふわふわした
感覚の中、それを感じ取っても、驚きは無かった。
自分も、バサラへ欲情している感覚には少し驚いたが。
バサラの手が、ズボンの中に差し込まれる。
軽く握られて「あっ!」と声が出た。
「なんだよ、、、お前も勃ってるのかよ。」
「言うな、、、恥ずかしい。。。。」
月明かりの中、バサラはガムリン見たさにズボンを荒く脱がせると
仰向けに寝かせる。
ガムリンのソレは、硬く育ちきっていた。
「すげぇな、パンパンじゃねぇか。」
「言うなって言ってるだろ、、。」
「すぐイケんじゃねーの?」
「、、、、、、。」
バサラも服を脱ぐ。バサラのソレも硬くなっていた。
「触ってくれよ。」
「え、、、?」
「オレもお前を弄ってやるからさ。」
おずおずと、バサラに手を伸ばす。
硬く熱くなったモノが手のひらを圧迫してくる。
自分に施す様に、上下に擦り上げる。
バサラの息が荒くなる。
「う、、うう。良いぜ、、ガムリン。。。」
手の動きに合わせてバサラの腰が揺れる。
バサラの腰に汗が滲んで来る。
「やべぇ、イキそう!!!」
ビクビクとバサラのソレと体がヒクつく。
次の瞬間、バサラのソレから熱い迸りが勢い良く発射された。
「はぁ、はぁ、悪ぃ、先にイッちまった。」
バサラから放たれたモノが、ガムリンの腹にかかっていた。
なにげなく触るガムリン。
バサラから放たれたモノだと思うと、興奮した。
バサラがガムリンに触れようとした瞬間、ガムリンも達した。
「え?イッたのか???」
ガムリンの腹の上でバサラのモノとガムリンのモノが混じり合う。
お互いに、それなりの量を吐き出していた。
「お前も溜まってたんだな。」
バサラがぽつりと言う。
ガムリンの意識は完全に飛んでいた。
朝、ガムリンが目を覚ますと、裸で寝ていた。
バサラの姿は無い。
体は綺麗に拭かれていた。
けだるい体を起こすと、ガサガサと足音が聴こえて来る。
「水、汲んで来たぜ。飲むか?」
「ああ、ありがとう。」
口いっぱいまで水の入ったボトルを傾け水を飲むガムリン。
パンパンと、タオルを干しているバサラ。
「体、拭いてくれたのか?」
「ああ、あのままじゃ寝れねぇだろ。
まだ気持ち悪かったら、沢の奥に泉があったから案内するぜ。」
「頭が洗いたいな。」
「じゃ、行くか。」
ガムリンは、気怠さを引きずる様に歩き、バサラはスッキリ晴れやかな
気分で歩いていた。
オチがないけど、終わりです。。。。
バサラ誕生日おめでとう!!!