陽助さんの部屋

鉄拳/ラス仁・花仁・真仁 はた細/白キラ・ヘルキラ

レイとバサラ2

バサラと宇宙行きを決めてから、アクショと呼ばれる

セクションに居住出来る場所を作る事にした。

軍の重力実験で、崩れかけた建物ばかりだったが

なんとか住めそうなマンションを見つけ、改装する事に。

「ここは、練習場にするか。住むには広すぎる。」

「寝るには困らねぇけど、台所がねぇな。」

「台所は簡単なものならつけられるが、練習場だな。」

比較的綺麗なビルを見つけ、住もうかどうするか吟味していたが

寝泊まりするには気に入らない。

もう1棟、半分崩れたマンションがある。

「ここか。」

「ここしかねーんじゃね?」

「まともな部屋は1つくらいしかなかったが。」

「オレは気に入った部屋がある。」

「そうか。じゃあ、ここにするか。」

バサラは気に入った部屋があるようだ。

まずは掃除だ。瓦礫を片付けなければ始まらない。

「やれやれ、これは大仕事だな。」

オレが独り言を呟くと、おーい!と声をかけてくる一団がいた。

「ん?」

「レイさん、二人じゃ無理だろ。俺たちも手伝うぜ。」

比較的マクロス7の建設現場から近い現場の仲間がやって来た。

「あっちの現場に居たんだが、もう暇になってな。材料も残っているし

 こっちの手伝いでもするかと来てみたんだ。」

「おお!助かるよ。材料は何が残ってる?」

「あーこっちに置いてある。」

バサラは瓦礫を片付けている。オレは、材料の具合を確かめに行った。

「バサラ、一通りの材料は揃ってる。お前の選んだ部屋はどこだ?」

「レイが選んだ部屋の上の向かいだ。」

「あ?あの大穴が開いてる部屋か?」

「ああ。イカすだろ?」

「う……まぁ、お前がいいならいいが。」

瓦礫を避けながら、バサラの気に入った部屋を見に行く。

「窓は全部ガラスを入れないとダメだな。あとは、

 水回りとベッドか。」

部屋の中を点検する。

「バサラ。」

「ん?」

「上も使うのか?」

「ああ、上で寝る。」

「はしごがいるな。階段は吹っ飛んじまってるし。」

外に出る。部屋の外の階段は使えるので上へ上る。

「なるほど。このクーラーは使えそうだな。テレビも付いてるのか。」

「いいだろ?ほぼ揃ってるぜ。」

「ベッドは取り替えた方がよさそうだな。」

「ああ。」

居住スペースを完璧に作って、重力実験を行ったらしく

家電は配線さえ直せば使えそうなものが多かった。

家具らしきものは、粉々になっていたり、瓦礫に潰されたりしていて

使えそうになかった。

オレの選んだ部屋はそこそこの広さがあって、ほぼ無傷。

寝室も2部屋取れそうだったので、バサラと住むつもりだったが

バサラは自分の部屋を選んだようなので、客が来た時にでも泊まれるように

しておくか。

シティの居住地の建設をしていた仲間がやってくる。

「よお!ここで面白そうな事やってるって聞いてきたぜ。」

「おお!久しぶりだな。シティの方はどうだ?」

「だいぶ出来て、もう家具の搬入とかだけになってる。」

「ベッド余ってないか?」

「ベッドか、いいやつはないかもしれんが、返品のものとかだったら

 手に入ると思うぞ。」

「そりゃ、有り難い。」

「レイ、ライフラインはどうなってんだ?」

「所々、切れちまってるが、大体は繋がってる。」

「電気と水だけでも、繋いでおいてやるよ。」

「すまない。助かるよ。」

現場の仲間は、てきぱきと崩れかけたマンションを住める場所へと

変えて行ってくれた。

夜、バサラが歌う。

オレは、作業を労って、酒とバーベキューを用意した。

家族のある者は帰ってしまったが、独り身の者は、マンションの前に残り

酒を酌み交わした。

「崩れちまいそうだが、意外としっかりしてるぜ、この建物。」

一級建築士の免許を持ってる仲間が言う。

「そうか。じゃあ安心して住めるな。」

「まぁ、出航の衝撃でどうなるかわからんけどな。(笑)」

「それは困るな。(苦笑)」

「補強はしておいてやるよ。傾く方向がわかってるから楽なもんだ。」

頼もしい仲間が居て助かった。

バサラと二人では、出航までに間に合わないどころか、手もつけられなかっただろう。

瓦礫の片付けだけで、相当な時間を要して、途方に暮れていたと思う。

やる気はあったが、やる気だけではどうにもならない事もある。

仲間のお陰で、2週間で大体の事は済んでしまった。

あとは、出航してからでも大丈夫な事だけになった。

「ついに、宇宙だな。」

「ああ。」

出航の日。真新しいはしごを小脇に抱えたバサラと

マンションの前で空を見上げる。

スクリーンに青空が写しだされる。

「これからが始まりだ。よろしくな。」

「ああ。頼むぜ。」

片手でハイタッチをすると、階段を上る。

バサラがはしごを持て余しているので、持ってやる。

「サンキュー。」

バサラは振り返らずに前を向いたまま言う。

その両肩をみつめる。支える事しか出来んが、出来る事は必ずやってやろう。

バサラの部屋に着く。はしごを立てかけると

「昼寝でもするかな。」

「まぁ、やる事はないしな。寝ててもいいかもな。オレはちょっと

 出掛けてくる。」

「わかった。」

ふわぁっとあくびをすると、バサラは手を振り、はしごを上った。

オレは、次のプロジェクトの為に、車を走らせた。

つづく。

二人だけで、開拓させようかと思ったけど、どう考えても無理なので

モブおじさん達に出てもらいました。

なんかモブおじさんとレイの会話だけで終ってしまいましたが、次の話は

レイとバサラの話になると思います。

次はバサラが二十歳になるときのお話にしようかと思ってます。

旅に出てサングラス拾った話も書きたいけど、どうしよう。。。

混ぜるか。。。頑張って。

ここまで読んでくださりありがとうございました。