昨日浮かんだのにお話を付けてみた。
じっとレイを見つめるガムリン。
「なにかついてるか?」
「あ、ああいや、ふと父を思い出しまして。」
「親父さん?」
「幼い頃に死別したんですが。パイロットでした。」
「……。」
「レイさんもパイロットだったんですよね?」
「ああ。まぁね。」
「なんとなく、父に似ているなぁと思って。」
「似ているかい?」
「ええ、少しだけ。」
「ふふ。」
ガムリンの頭を撫でるレイ。
「え?」
「良い子に育ったな。」
「はは。ありがとうございます。」
「これから、ちょっとドライブに行くんだが一緒にどうかな?」
「ご一緒させて頂きます。」
「そうか、じゃあ行くか。」
「はい!」
廊下でバサラと出会う。
「あ?出かけんのか?」
「ああ、ちょっとな。」
「ガムリンは帰んのか?」
「いいや、レイさんとデートだ。」
「は?」
「ふふふ。」
ニコニコ出て行く二人を不思議そうに見送るバサラだった。
小話。終了。